テキスト透かし

AIが便利すぎて、ちょっと怖い
最近、AIの文章が自然すぎて、人間が書いたのかAIが書いたのか見分けがつかないことが増えましたよね。
別に、AIを使うこと自体が悪というわけではありません。でも、こんな場面を想像すると少しモヤモヤしませんか?
例えば学生の場合、レポート作成でAIに頼り切ってしまうと、自分で考えて学ぶという「せっかくの成長の機会」が、ただAIの文章を貼り付けるだけの単なる作業になってしまいます。
また、悪意を持った人がAIを使って「本物と見分けがつかない詐欺文章」や「偽ニュース」をネット上に大量生産しています。
そこで今、AIの作った文章に「これはAI製です」という目に見えない印(透かし)を入れる仕組みが、新しいルールとして広がっています。
テキスト透かしってどういう仕組み?



「テキストに透かしを入れる」と言っても、画面にスタンプを押すわけではありません。

テキスト透かしは完璧じゃない!
「これでAIが書いた文章が一発でバレる!」……と言いたいところですが、話はそう簡単ではありません。
透かしが入った文章でも、別のAIに「ねえ、この文章を意味を変えずに言い換えて」と頼むだけで、せっかく仕込まれた単語のバランスが崩れ、透かしがあっさり消えてしまいます。
さらに今では、透かしを消すため専用のAI「パラフレーズツール(言い換えAI))」なんてものまで登場する始末。
AI会社が「バレる仕組み」を作っても、使う側が「バレない裏ワザ」で上書きしてしまう。まさに、終わりなきイタチごっこが続いています。
結局、テキスト透かしで何がしたいんだよ!
破られる可能性があるのに、なぜAI企業(GoogleやAnthropicなど)は透かしを開発しているのでしょうか。
それは、「社会的な安全弁(責任の所在)」を示すためです。
例えば、あるAIがフェイクニュースや人を傷つける文章を作ったとします。その文章に透かしが入っていれば、少なくとも「どのAIモデルで作られたか」を後から追跡し、対策を立てることができます。
また、各国の政府が「AI生成物には透かしを入れなさい」という法律(欧州の「EU AI法」など)を作り始めているため、企業はその法律を守るためにも技術を開発しなくてはなりません。
「100%防げなくても、防犯カメラがないよりはあった方が、犯罪は減るでしょ?」という考え方なのです。
AI社会の新しいルール「テキスト透かし」。 人間には見えないけれど、AIには見えている。 ……と、ここまで読んでくださったあなたに、ひとつ質問です。
もし、人間がAIの書く読みやすい文章に慣れきって、日常的にAIの言い回しを使うようになったら……?
人間がAIに寄り添い、AIが人に寄り添っていく。
どれだけ「テキスト透かし」でAIを見抜こうとしても、「人間が書いた文章」と「AIが書いた文章」の区別自体がなくなってしまうのではないでしょうか。
ちなみに、この記事の筆者が「本物の人間」か「AI」か……?
それを判断するは、あなたの中にしかないのかもしれませんね。


