「そのパソコン、本当に“あなた”が操作していますか?
- 3 分前
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中小企業が知っておくべき“遠隔操作”の危険と対策」
近年、企業を狙ったサイバー攻撃は急増しています。以前は「大企業だけが狙われるもの」と思われていましたが、今では中小企業や個人事業者もターゲットになる時代です。
特に最近増えているのが、パソコンを“遠隔操作”される被害です。
「気づいたらマウスが勝手に動く」「ファイルが勝手に変更されている」「パソコンが急に重くなった」
そんな現象が起きている場合、知らない第三者にパソコンを操作されている可能性があります。
今回は、遠隔操作の危険性と、今すぐ確認できるチェック方法、そして企業として取るべき対策について分かりやすく解説します。
なぜ今、“遠隔操作被害”が増えているのか?
現在、多くの企業が、
テレワーク
クラウドサービス
リモート保守
VPN接続
などを活用しています。
便利になる一方で、遠隔接続機能を悪用したサイバー攻撃も急増しています。
Check Point Researchの調査によると、2024年〜2025年にかけて、政府機関・製造業・ハードウェア関連企業などを狙った攻撃が増加しているとされています。
しかし実際には、規模の小さい企業ほど、
セキュリティ担当者がいない
パソコン管理が個人任せ
古い設定のまま運用
になっているケースが多く、攻撃者に狙われやすい傾向があります。
こんな症状は危険信号かもしれません
以下のような症状がある場合は注意が必要です。
✔ マウスが勝手に動く
自分が触っていないのにカーソルが動く場合、遠隔操作ソフトが動作している可能性があります。
✔ 見覚えのないソフトが入っている
例えば、
TeamViewer
AnyDesk
Chrome Remote Desktop
などが知らない間にインストールされているケースがあります。
これらは本来便利なソフトですが、悪用されると危険です。
✔ パソコンが急に重くなった
バックグラウンドで不正通信が行われている可能性があります。
✔ 勝手にログインされた形跡がある
イベントログなどに見知らぬログイン履歴が残っていることがあります。
Windowsで簡単に確認する方法
① タスクマネージャを確認
「Ctrl + Shift + Esc」を押してタスクマネージャを開きます。
「ユーザー」タブを確認し、自分以外のログインユーザーがいないか確認しましょう。

② イベントビューアを確認
Windowsにはログイン履歴を確認できる機能があります。
手順
スタートメニューで「イベントビューア」を検索
「Windowsログ」→「セキュリティ」
イベントID「4624」を確認
不審なログイン履歴がある場合は注意が必要です。

③ 不要なリモート接続を無効化
リモートデスクトップ機能がONになっている場合があります。
確認方法
「システム」
「リモート設定」
「リモート接続を許可しない」
に設定されているか確認しましょう。
Windowsでリモートアクセスを停止する方法
Windowsの内蔵のリモートデスクトップとリモートアシスタンス機能は、ハッカーによってよく悪用されます。それらを無効にすることは、強力な保護への第一歩です。
方法1: リモートデスクトップとリモートアシスタンスを無効にする不正アクセスを防ぐための最も直接的な方法です。
Win + Rを押し、controlと入力し、Enterを押します。
システムとセキュリティ > システム > リモート設定に移動します。
リモートタブで、コンピュータへのリモートアシスタンス接続を許可しないをチェックを外します。
コンピュータへのリモート接続を許可しないを選択し、OKをクリックします。
方法2: Windowsファイアウォール設定の調整 リモート機能を無効にした後も、ファイアウォールを使用して保護を追加できます。
Windows Defenderファイアウォールを開きます。
Windows Defenderファイアウォールを介したアプリまたは機能を許可するをクリックします。
設定変更をクリックし、その後リモートアシスタンスとリモートデスクトップのチェックを外します。
変更を保存します。
方法3: 不必要なリモートサービスを無効にする サービスマネージャを使用して、リモート関連のバックグラウンドサービスを完全に無効にします。
Win + Rを押し、services.mscと入力し、Enterを押します。
以下のサービスを見つけて無効にします:
リモートデスクトップサービス
リモートレジストリ
Telnet (有効な場合)
これらのスタートアップタイプを無効に設定します。
Macを使っている方も要注意!
「Macだから安全」と思っている方も少なくありません。
しかし近年では、Macを狙った不正アクセスや遠隔操作被害も増えています。特に、リモート管理機能が知らない間に有効になっているケースには注意が必要です。
Macでリモートアクセスを停止する方法
macOSでは、共有設定からリモートアクセス機能を確認できます。
確認手順
「システム環境設定」
「共有」を開く
以下の項目を確認
画面共有
リモートログイン
リモート管理
リモートAppleイベント
これらが不要なのにONになっている場合は、チェックを外して無効化しましょう。
また、アプリケーションフォルダに、
TeamViewer
AnyDesk
Chrome Remote Desktop
など、自分で入れた覚えのない遠隔操作ソフトがないかも確認することをおすすめします。
セキュリティ対策で最も重要なこと
実は、多くの被害は「特別なハッキング」ではありません。
パスワードが簡単
更新していない
古い設定のまま
社員任せ
こうした“日常の油断”から侵入されるケースがほとんどです。
中小企業が今すぐやるべき5つの対策
① パスワードを強化する
英数字+記号を混ぜる
使い回さない
定期変更する
これだけでもリスクは大きく下がります。
② 二段階認証(2FA)を使う
パスワードだけでは不十分な時代です。
メール・クラウド・VPNなどは二段階認証を有効化しましょう。
③ Windowsアップデートを止めない
資料では、2024年だけで700件以上の脆弱性が悪用されたと紹介されています。
古いOSや更新停止は非常に危険です。
④ ネットワークセキュリティを強化する
実は、パソコン単体だけでなく“ネットワーク全体”を守ることも非常に重要です。
例えば、
フリーWi-Fiを安易に使わない
VPNを利用する
ルーターの初期パスワードを変更する
Wi-Fiパスワードを定期変更する
といった対策は基本中の基本です。
特に企業では、古いWi-Fiルーターを長年そのまま使っているケースも少なくありません。
ルーターの設定やファームウェア更新を放置すると、そこが侵入口になる可能性があります。
また、外出先から社内へ接続する場合は、VPNを活用して通信を暗号化することで安全性を高めることができます。
⑤ ウイルス対策ソフトを導入する
リアルタイム監視機能付きのセキュリティ対策ソフトは必須です。
⑥ 社内ルールを作る
意外と重要なのが“人”の対策です。
例えば、
勝手にソフトを入れない
怪しいメールを開かない
USBを安易に接続しない
といった基本ルールを社内共有するだけでも効果があります。
「うちは大丈夫」が一番危ない
サイバー攻撃は、ある日突然やってきます。
しかも最近は、
小規模事業者
地方企業
セキュリティ担当不在企業
が狙われやすくなっています。
特に沖縄県内でも、ランサムウェア被害や不正アクセス相談は年々増加傾向にあります。
まとめ
パソコンの遠隔操作被害は、決して他人事ではありません。
しかし逆に言えば、
正しい知識
基本的な対策
定期的な確認
を行うだけでも、多くの被害は防ぐことができます。
「最近パソコンの動きがおかしい」「社内のセキュリティ対策が不安」「社員任せになっている」
そんな場合は、一度社内環境を見直してみることをおすすめします。
ハンジャ・ネットワークスでは、
法人向けセキュリティ対策
ネットワーク構築
VPN・リモート環境整備
ウイルス・迷惑メール対策
IT環境の見直し相談
など、中小企業向けのITサポートを行っています。
「何から対策したら良いかわからない」という段階でも、お気軽にご相談ください。


